まだ5月だというのに、東海近畿地方はすでに梅雨入りしたそうですね。関東地方はまだ正式発表は無いですが、すでに空模様は梅雨のようです。雨に打たれたバラは、黒星病やうどん粉病に侵されやすくなります。
雨でダメージを受けやすいバラの病害虫対策をどうなさってますか?私は、庭の植物を無農薬栽培しています。もちろんバラもです。ニームや木酢液など天然系の防除剤も農薬の部類に入るので、私が無農薬というのは、化学薬品系農薬を使わないという意味です。今回はバラの病害虫対策に絞ってお伝えしようと思います。
バラの勢いもひと段落し、ほとんどのバラが一番花のピークを過ぎた頃でしょう。
その中で我が家の遅咲きのバラが、オマージュアバルバラ。今、ようやく良い感じで花開きました。昨年は一輪も花が咲きませんでした。とても強健で育てやすいバラとのことです。

現在、特に良い感じに咲いているのが、小輪系のバラたちです。グリーンアイス。薄ピンク、緑、白と色が変化するのが魅力の、ナチュラルテイストのバラです。大苗で購入して3年目です。
真っ白なバラ(名前を忘れました)。
10年ぐらい前に、バラのセミナーに参加した時にお土産で頂いたバラです。良く咲くバラとのことですが、これまでしっかり花を着けたという記憶がないような・・・。今年は、まとまって花を着けてくれました。
今年はラ・パリジェンヌがやっと蕾をつけたところです。ラ・パリジェンヌは毎年花を咲かせてくれる大好きなバラです。幸せな気持ちになります。花は遅いですが、すでにベーサルシュートが何本か上がってきています。あとは、黄色の大輪の花が咲くハニーブーケが蕾を着けはじめましたが、防除していたにも関わらず、つぼみが虫食いに遭っていました。
オレンジ色のキャラメルアンティーク。切り花で大変人気がある品種だそうです。この鉢に、ローズマリーを挿したところ根付いてしまって、栄養をローズマリーに取られてしまったようです。今年の春は、キャラメルアンティークは花を着けてくれないかも。一般的に黄色系の花は、ピンクや白の花より弱いと言われています。
無農薬でバラを育てているバラ愛好家は結構いらっしゃいます。無農薬栽培のやり方はそれぞれかと思います。私の化学薬品を使わない病害虫対策をご紹介します。
① 風通しが悪い。
② 日当たりが悪い。
③ バラに体力がない。
①の風通しが悪い環境では、特に梅雨の時期は湿気が多くなり、うどん粉病が発生しやすくなります。雨に当たった場合でもカビが生えやすくなるので、うどん粉病の他黒星病も発生しやすくなります。
鉢植えの場合は、風通しの良い場所に移動しましょう。 特に建物の壁際に鉢を置くと風通しが悪く、すぐにうどん粉病になってしまいます。壁からできるだけ離しましょう。
地植えの場合は、混み入った枝をカットして風通しを良くします。ただし、葉が少なくなると光合成の量が減ってしまうので、十分葉が茂っている個体に限ります。 狭い敷地内に植えすぎないことも重要です。複数の株を植える場合は、高低差をつけて育てるという方法もあります。
多くの植物は日光を好みます。植物の中でバラは、特に日光を好みます。ほとんど日が当たらない環境ではバラは育ちません。日光が当たらない場所では、バラが元気に育たないので病気にかかりやすくなります。日が当たらない場所は、同時にジメジメした環境であることが多いのです。
栽培が難しい品種と言われるバラは、基本体力が無いと言ってよいでしょう。でも、手をかけ、健康的に育てると弱い品種でも個体の性質にあった環境で育てると、バラの体力はアップするはずです。 反対に、いくら強健種でも、だんだんと弱っていく場合もあります。それは、育てる環境や施肥、薬剤散布の量などによってです。
土の中は微生物の宝庫です。有用菌だけでなく、分解を担うカビ菌でさえも共存しているのが土の中です。土を柔らかくしてくれたり、命を全うした動植物が土に還るための働きをしてくれる、微生物がたくさんいますし、分解を担う虫さんも害虫扱いされていることに、意識を向けてみましょう。
人間の腸内環境と同じように、土の環境も微生物に頼っているのです。抗生物質を飲むと、腸内細菌が死んでしまうそうです。それと同じく、化学薬品を使うことで土の微生物のバランスが崩れます。また、薬に対して病原菌が耐性をつけ行くのでドンドン薬が増えていくために、バラの体力が落ちていくのです。また、化学肥料は花を咲かせるようにできて、株に負担をかけることになります。体力以上の力を使うため、バラの生命力は落ちてしまいます。
大量の肥料で無理に花を咲かせる→ 体力が落ちる → 病害虫に侵されやすくなる→ 虫食い・病気発生→ 薬剤散布→株の体力が落ちる → 施肥を施す=弱って食欲のないバラに、無理やり栄養を与える → 力を降り注いで花を咲かせる → 株が弱る→病害虫が発生しやすくなる→ 消毒・薬剤散布→土壌バランスが崩れる、微生物が死ぬ→ 必須栄養素が枝葉に行かない→ 株がますます弱る。
このような負の連鎖を続けることになります。化学薬品と多肥はバラの寿命を縮めることになりがちです。株の健康のためにも、化学薬品を使用しない栽培方法を取り入れたいものです。
虫は、植物の体力が落ちて生命が終わろうとしている個体に、あえて付くのだそうです。分解を手助けしているとも言えるでしょう。その虫も子孫を残すために卵を葉に産み付けますが、元気そうなバラにも発生しますね。特に、無農薬で育てているバラは、虫にとっても格別に美味しい葉っぱなのでしょうね。防除しても必ず虫食いがあります。
地植えの健康なバラであれば、多少の虫食いでも元気なままであることが多いですが、限られた用土で育てられる鉢植えのバラは、地植えよりもどうしても不健康になります。葉の数も少ないので、当然虫さんに「どうぞどうぞ」と食べさせるわけにはいきませんね。その場合は、頻繁に葉の裏側を観察し、虫を見つけたら取り除く必要があります。
バラに意識を向けると、バラが元気に育つことがわかりました。「なんかこのバラ気に入らないな・・」と思ったバラは、その後枯れてしまいました。手を掛けることは「気」を向けること。あなたのエネルギーをバラに注ぎ、バラもあなたにエネルギーを返してくれるはずですよ。

バラの害虫と言えば、バラゾウムシ、ハバチ、アブラムシ、コガネムシの幼虫、カミキリムシ(テッポウムシ)でしょう。
虫が嫌がる匂いのニームが、土壌改良剤になった「ニームケーキ」という商品があります。カーメン君チャンネル(ユーチューブ)で紹介されていたので、早速試してみました。ニーム独特の香りがご近所さんにどうかな?と気になりつつも・・・なかなか良さそうです。
葉を食べつくす虫が、ニームが浸み込んだ葉を食べることで食欲を失うのだそうです。見つけたハバチの幼虫は、手で捕獲し処理します。
カイガラムシは、とにかくブラシでこすって取り去ります。株が健康になると自然に寄り付かなくなります。
バラゾウムシは新芽を食べてしまうので、せっかく芽吹いたのに花が咲かなくなります。今年は防除のスプレーでバラゾウムシの被害はほとんどありませんでした。
【材料】
梅酒に使うホワイトリカー 250㏄(画像中の緑色の瓶)
乾燥唐辛子 3本
ペパーミントの精油(ハッカ油でも)
スプレー容器
【作り方】
① ホワイトリカーに、乾燥唐辛子を入れ数日置いてチンキを作っておく。唐辛子は輪切りでも、そのままでも可。
② 水500mlに対し、作った唐辛子チンキ0.5g、ペパーミントの精油を2、3滴をスプレー容器に入れ、振ってよく混ぜ合わせる。(私は、そこに病害虫対策用の発酵液をプラスしています)
③ つぼみや葉面にスプレーする。1日おきに散布。
スプレーした途端、たかっていた虫たちが一斉に逃げ出します。
黒星病もうどん粉病もカビ菌が原因とのことですので、重曹と菌と調和する発酵液で対処します。
菌と菌を融合させて、調和の方向へ持って行こうというものです。
【材料】
水
重曹
石鹸液
あれば、発酵液
スプレー容器
【作り方】
水1リットルに対し、重曹1gを溶かす。
定着用に石鹸液を数滴スプレー容器に入れ、混ぜる。
発酵液(病害虫対策用発酵液)20~30㏄(/1L)の分量を加えても可。
病気になった葉へ散布する。
うどん粉病には散布後に、葉をこすって粉を取り除いてあげる。
やはり、一番重要なのが、土の状態です。有用菌をたっぷり含んだ、水持ち、排水性の良い土づくりを目指しましょう。有用菌を増やす土壌改良剤や液体発酵液、ケイ素が豊富なケイ酸塩白土(商品名ミリオン)などがお勧めです。
私は、雑草や花がらと米ぬかで、手作りぼかし肥料を作ったり、発酵液を自分で増やして土壌散布しています。お米を生産農家さんから玄米で購入して自家精米しているので、揚げ物をした後の残り油と米ぬかで油カスを作り肥料にしています。
そうすれば、薬剤や肥料を買わずに済みますし経済的です。